Day 118: 進捗 ローマ市民権について
2017.2.7 118日目です。
世間から浮いて生活していたのですが、遠藤周作作品が海外で映画化、公開中らしいですね。
遠藤周作好きです。何冊か持っていますが沈黙は未読。
興味ありますが、体に元気が無いので、あんまりシビアなもの見ると倒れてしまうかも。
コリントの信徒への手紙1読了。
最初は、苦手宣言をしていたお手紙でしたが、
biblechallenge30.hatenadiary.jp
分かってくるにつれ、読むのが面白くなってきました。
分かってくるというのは私が賢くなったのではなくて、パウロさんが噛み砕いて説明してくれるので私にもおおまかなところが理解できるようになった。ということです。
読みながら、同時代に生まれなかったのが惜しいような気がしてきました。
この素晴らしいパウロの説法を、ぜひライブで見たかった。
非常に見事な語り口で、さすがローマ出身といった感じ。弁証法はローマで発展したと記憶しておりますが、教育を受けたローマ市民権を持つ文化人、パウロさんは、教養としてスピーチのテクニックも勉強していたのでしょうか。
いまやマジパウロファンだわ。
キリストは世間的地位の低い人を特にとりあげて救いを語る傾向があったと思いますが、インテリ特権保持者のパウロがキリスト布教の要になろうとは。
あれ、今調べたら、パウロは「生まれつきローマ市民権をもったユダヤ人」なんですね。ローマ人とは違うのか。
ウィキペディアによると(ソースがウィキですいません)外国人がローマ市民権を生まれつき得るには
・親が解放奴隷だった
・親がローマ軍隊を満期除隊している
のどちらかだと思うのですが。
と思ったら、考察して下さってる牧師さんが居ました。
結論としては、出身地がローマの属州になったときに、親が市民権を得ている。という話。
キリキアが属州になったときに市民にローマ市民権を発行しているのか調べたが出ず。
以下ググった履歴
キリキア+ローマ市民権
タルソ市民+ローマ市民権
キリキア属州
ローマ+植民市+自治市
皇帝管轄属州+ローマ市民権
66年+キリキア
アルメニアは前66年、ポンペイウス率いるローマ軍に攻撃される。これによりティグラネス2世は、ローマがすでにアルメニアの敵対国パルティアと同盟を組んでいたことなども考慮した上で、ローマにミトリダテス6世の身柄と賠償金を引き渡し、そしてキリキアを含む彼の制圧した地域をすべて手放して降伏する。これによってキリキアはローマの属州に加えられ、タルソスが州都に指定される(ついでにポンペイウスはシリアに出向いてセレウコス朝を滅ぼしシリアも属州にする)。
州都?タルソス
タルソス
紀元前66年にキリキア州の首都となり、全ての住民はローマの市民権を授与された。
In 66 BC, the inhabitants received Roman citizenship.[citation needed]
なるほど。なるほど。
どう調べても出典が出てこない。
この時代だと考古学なので、一次資料といっても難しいのでしょう。
紀元前66年にローマ市民権をタルソス市民が得た。
パウロの出生はおそらく紀元5年ころということなので、
たしかに、生まれつきのローマ市民権を持っていたということですね。
タルソス、位置的にはローマというよりトルコ?
ウィキペディアのキリキアのところをみると、激しい戦争の歴史があるようなので、
いろんな国のはじっこに当たる土地で、取り合いになっていたんでしょう。
ローマは、タルソス市民にローマ市民権というとっておきの特典をつけて、
ローマの勢力圏をトルコにねじ込みたかったのかも。
トルコで哲学の発祥したあたりだし、
ローマの端っこだとしても、文化的には大変豊かな場所だったのかな。と想像します。